ゲーム実況との出会いは「プログラミングの参考調べ」から
15歳の頃からゲームに夢中だった越山さんは、ゲームをプレイしていくうちにゲームを作ることへの興味がわき始め、プログラミングを勉強し始めます。参考にと人気ゲームを調査していたところ、当時まだ有名ではなかった「ゲーム実況」という文化を知る事になります。
そして高校生の頃より興味本位で、越山さんもゲーム実況を行うようになりました。
高校、大学と学生時代は限られた時間の中で勉学とゲーム実況を両立する多忙な日々を過ごしますが、よりゲーム実況を本格的に始めたいという思いから大学を休学。現在に至ります。
休学をすると決めた際、ご両親などYouTuberなどのインターネット上の文化が一般的に認められつつある時期であったことなどからは快く理解してくれたといい、周りの支援のもと活動を行っています。
視聴者に楽しんでもらえる実況者であるために
越山さんがゲーム実況の文化を知った時は、そのプラットフォームはニコニコ動画が主流でした。
実際、越山さんもニコニコ動画に多くの動画を掲載し、YouTubeへの移管をされたという経歴があります。
YouTubeは投稿者用のページが使いやすく整備されており、ニコニコ動画より便利な部分が多かったと言います。
その反面、ユーザーが動画を再生すると他のユーザーが書いたコメントが動画上に表示されるという機能がないYouTubeは 視聴者が楽しんでくれいているのかを把握する事が少しだけ難しくなってしまいました。
そこで越山さんは実況に参加される方が楽しめるのか、ということに意識を置いているといいます。
ゲーム実況者として「やりたいことをやる」ということを優先し、自分が楽しんでいれば視聴者も楽しいだろうと考え、視聴者をより楽しませる、ゲームの魅力を伝えるといった「ゲーム実況者の基本理念」のようなものを大事にされているのです。
もちろんそれだけではなく、評価やリクエストは一定の調査の上ではありますが多く応えるなどの対応をしています。
多くのYouTuberが気にする、登録者数や動画再生回数などの「数字」にこだわらず、越山さんが楽しむことで視聴者に楽しさを届けたいとする思いがあります。
他のプラットフォームでの配信も検討したといいますが、今の活動をしている場を大切にしなければYouTubeで見てくれている人に申し訳ないと感じ、しばらくはYouTubeを軸に活動をすすめたいとしています
もちろんYouTuberとして、10万人登録者を達成すれば送られる「銀の盾」は欲しいのだそうですが…!
生配信とゲーム実況以外の活動について
越山さんが配信するゲームの種類で多いのは「TRPG」というジャンル。アナログゲームで、ゲーム性が演劇に似通った部分がありその臨場感を楽しむというものです。
臨場感を引き出すには生配信が最適だといい、日常の出来事などの雑談も踏まえながら楽しい配信を日々続けています。
ゲーム実況以外の業務では生放送で培ったトーク力を生かしたイベントMCなどにも抜擢されており、ゲーム実況に出会う前に考えていた「ゲーム制作」についてはシナリオライターとしての業務を行うなど関わりを強めています。
得意とするTRPGの物語を何もない状態から世界観を作り上げるシナリオライターは、とても面白い仕事と感じていると言います。
越山嘉折の可能性 考える未来は
ゲーム実況者としての立場から、ゲームに関する多くの業務を行う中で、越山さん自身まだまだ能力を広げる余地を感じていると言います。
たとえばイベントMCの業務は、「やっと板についてきた」と発言されるほど自信を垣間見せ、今後も積極的に行っていきたいといいます。
当初のゲームプログラミングの世界をはじめとする裏方の世界への興味も忘れておらず、「ソードアートオンライン」のような人気ゲームを作れるような人になりたいと言います。
ただ、何か明確な目標がある人生も良いですが、いまの職業である「ゲーム実況者」の基本理念である「自分がゲームを楽しむ」のように、自分が幸せに人生を楽しむことが出来れば良いのです。
これからも人生を楽しみ続けるという抱負のもと、今日も活動を続けているのです。
インタビュアー
平田葵
兵庫県出身。ゴルフや野球等のスポーツおよびゲームに豊富な知識を持ち、姫路エリアのケーブルテレビ局やラジオ局で番組出演が多い。
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