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みっとしー:「一流の助手席芸人を目指す」夢を叶えるため地元で奮闘する吉本芸人

約10年間もの長い間、お笑いコンビの相方に引っ張られて、大阪のお笑いステージに立ち続けたものの、突然の解散。

お笑いの本場大阪から地元へ帰り、今自分が何をすべきなのか。自分で前に進んでいかなければならない中で、これから夢を作ろうとするピン芸人さんを紹介します。

 

 

※このコラム記事は以前に公開したものを再編集の上掲載したものです。

 

 

 

 

 

基本情報

約10年間お笑いコンビ「ビーフケーキ」として活動し、2017年に解散。その後地元である徳島県に戻り「徳島県住みます芸人」として活動。徳島県を盛り上げたい!と、冷静ながら熱い心を持つお笑い芸人さんです。

テレビに出たい!その一心でお笑い芸人の道へ

地域や高校では「面白い」と言われていたみっとしーさん。

普段自分が見ているテレビに出れたらいいな、と思いお母さんの反対を押し切ってお笑い芸人を目指します。

 

吉本興業のお笑い芸人の養成所である吉本総合芸能学院(通称NSC)に入学されたとき、周りの方は、それぞれ自身の「面白さ」に自信を持っていました。

 

「おれはこれが面白い」

「いやおれはこっちが面白い」

 

みっとしーさんは周りの人達の自信ぶりに驚き、カルチャーショックに似たような感情を覚えます。

 

NSCでは同級生同士での折り合いの中で相性が決まり、相性が良いと思う人とコンビを組みます。

 みっとしーさんはなかなか相性の合う方と巡り合う事ができず、在学中はコンビを組んでは別れ、組んでは別れを繰り返しました。

 

 最終的にはNSCの卒業後は同期とお笑いコンビ「ビーフケーキ」を結成し、大阪を中心に活動を始めることとなるのです。その後「ビーフケーキ」は舞台を中心にコントなどを披露し、多くの賞レースで好成績を残すなど人気を高めていきました。

突然の解散・・・そして「住みます芸人」へ

NSCを卒業後、2005年からコンビを組み活動を開始します。

 

コンビの相方はネタ等すべて考えてくれ、コンビを引っ張っていってくれました。

ステージでコントを披露するなどし、10年以上安定した月日が流れました。しかし転機は突然に訪れます。相方が突然解散を提案してきたのです。

 

 

これは相方がお笑い芸人としての活動を辞め、構成作家になりたいと考えたことによるものでした。

当時のコンビ関係は、みっとしーさんが「0 100だった」と表現するほどで、

コンビのすべてを任せてきたみっとしーさんが、コンビの解散について反論をする余地はなく突然の解散となってしまったのです。

 

 

その後ピン芸人としての活動を始めますが、自身のこれからについて悩み、お笑い芸人としての籍は保ったままほぼ仕事をしない日々が続きました。

 このままお笑い芸人として活動を続けるのか。それとも社会人として「一般人」に戻るのか。10年以上お笑いの世界で引っ張られてきた自分が、果たして一人でお笑いを届ける事ができるのだろうか。

 

 

その時転機が訪れます、事務所からのお知らせで「徳島県の住みます芸人」を募集しているとの情報が届きます。住みます芸人のプロジェクトの存在も知っていたことや、悩んでいた時期にメールが届いたことなどから、「話だけでも聞きに行こうか」と吉本興業の本社へと向かいました。

 

 

そして話だけ聞きにいっただけのはずなのに「いつから徳島で活動できる?」と「住みます芸人」についての話を聞くだけのつもりが、「住みます芸人」としての活動がほぼ決定になったそうです。時の事は、

「あれ?決まってしまったな?」と戸惑ったものの、「ぐいっと来てくれたから、決断できた」と話しています。

大阪で叶えられなかった夢を徳島で!

誰かに引っ張られてここまで来たというならば、もう一度コンビを組んでお笑い芸人として活躍したいと考えているのかと言えば、今はそうではないそうです。

 

 

というのも、みっとしーさんがお笑い芸人を目指したきっかけは「テレビに出たい」というもの。

 

 

今は徳島県内のメディアに出演するなどし「夢が叶っている」と言えるのです。

 

 

コンビを組み大阪などで活動していた頃はテレビ出演など夢のまた夢。

 多くの若手芸人がひしめき合う大阪でのテレビの出演など程遠く、また相方は舞台でのネタ見せにこだわり、それに付き合う中でチャンスが巡ることなどなく、コンビで活動していた頃はテレビに出たいという当初の夢さえ忘れていたのです。

 

しかし、もし相方に解散の意志がなければ今も大阪で活動していただろうと話します。テレビにも出ず、どれだけ年をとっても舞台に立つ、尖っているコンビがいるらしいぞ!というのも面白いのではないかと思うそうです。

目指すは一流の「助手席芸人」!

 

みっとしーさんには地元である徳島県への愛があり、お笑い芸人として「徳島を盛り上げていきたい!」と考えています。イベントに出演した際にトークで盛り上げる事ができる、面白いことをすることができる。そのようなことができるのはお笑い芸人だからこそなのです。

 

「何か頼まれたことを確実にこなし成果をあげる人」はどんな場所においても必要な存在です。

お笑い芸人として、言われた事を完璧にこなす一流の助手席芸人。

みっとしーさんはこれからも徳島で必要な存在としてあり続けるのです。

 


みっとしーさん:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6731

 

インタビュー場所:阿部珈琲館  徳島県徳島市徳島町3丁目5

渡邉祐人

大阪府出身。Actilearnを運営する「東亜デント」代表。2016年からライター活動をはじめ、現在は徳島県を拠点に活動。


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コメント: 1
  • #1

    おとーちゃん (月曜日, 21 3月 2022 01:51)

    初めまして!
    私は大阪から引っ越しして20代から30代に掛けて徳島県に住んでました! その時に感じたのがめちゃくちゃ方言の勘違いが面白すぎて今でも理解できていないものが沢山あります!
    一時期町の公民館活動の部長も任せて頂いて徳島県の県民性も勉強させて抱きました!
    みとっしーさん! 徳島の人は頭が良い人が多いので分かって頂けるのに時間が掛かりますよね!
    ps. たまたま hpを拝見させて頂いたー!おとうちゃん!!でした(*´∀`*)ノ