アニメ声優、ナレーターと幅広く声の仕事をされている渡部紗弓さん。
渡部さんが声のお仕事を目指すようになったきっかけやこれまでの道のり、今後の展望など様々なお話を伺いました。
基本情報
渡部 紗弓【わたべ さゆみ 】
北海道出身 主な出演作品は「恋は雨上がりのように」橘あきら役、「ビルディバイド」晩華桜良役。ナレーションではAbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい」など多数。
[声優を目指したきっかけは友達の付き添い]
小さい頃の夢は盲導犬の調教師だったという渡部さん。特に興味はなかったけれど、声優を目指していた高校時代の友人の付き添いで専門学校に体験入学。友人の作るラジオドラマの手伝いで面白さを感じたのが声優を目指したきっかけだそうです。
「もう少しやってみたい」と思い大学では放送サークルに所属。
その後実力を試すために受けたオーディション。この世界で本当にやってみたいと感じたのは最終審査の時だそうです。
もし声優を目指していなかったら何をしていたかとの質問には、
「結構まじめで外交的なので何でも出来ると思います。声優になっている今が一番自分の意志で決めて責任をもって生きています。不安もありますが、楽しくていいのかもしれません。」
と笑顔で答えてくれました。
[仕事に対する葛藤も]
オーディションに合格し、事務所に所属してからは、アルバイトもしつつ周りに支えてもらった下積み時代として主にナレーションやボイスオーバーの仕事などをしていました。
「アニメやお芝居の仕事をする周りの声優さん達が羨ましかった」と言う時期もあったとの事です。
アニメのお仕事に固執しなくなったのは、その時にやっていた5分間番組の語りかけのナレーションでご自身の世界が広がっただそうで、
「2015年からアニメに出るようになったことの方が衝撃だった」そうです。
「アニメだと自分がキャラクターだから主観的に、ナレーションだと自己主張のないよう客観的に」を意識しているそうです。
カード説明や効果説明などを伝える必要があるアニメでは一音一音をはっきりと伝えるように、反対にナレーションでは比較的「お話をしている感じ」を意識しているとの事。
番組や視聴者の方に合わせ、本来とは違うイントネーションをあえて使うこともあるそうです。
[今後チャレンジしたい仕事は?]
「基本的には自分に合っていると選んでもらった仕事にちゃんと応えたいです。 アニメは作品との巡りあわせなので自分の元に来てくれたキャラクターの人生を頑張っていきたい、もちろんナレーションもどんどんやっていきたいです。」とのこと。
周りの人や環境への感謝が最初に出てくるところに渡部さんの人柄が表れているように感じました。
[読者の方へのメッセージ]
「挑戦するときは恐れはあるけど、色々な方の協力がありそれに感謝して、自分に自信をもって、納得できる道を歩んでいけるよう、みんな一緒に頑張りましょう!」とメッセージを下さいました。
今後ますますの活躍が期待される渡部さん。
気になる方は一度出演作品を調べてみてはいかがでしょうか?
川越みほ
大阪府出身。府内大手テーマパークでスタッフとしての勤務経験があり、現在は関東圏を中心に声優として活動。
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