我々が今、被災地のために何ができるのか。
それは被災地の活性化に貢献することです。
言い換えると「行って金落とす」ということです。
ほとんどの新設された施設はすべて観光客に対応しており観光客が気楽に買い物をすることのできる環境が整っています。我々は「復興のために」ではなく、「被災地の人のために」現地に出向く事が一番貢献できることです。
今は新型コロナウイルスの影響で、なかなか遠出が難しいという方にとっても、例えば有楽町にある東北物産のお店に行ったり、ネットで購入できるものを探したりと、様々な事ができるでしょう。
「被災地」という言葉は、観光をしに行く気力を削ぐ言葉です。
行ったら危ないのではないか。行っても楽しくないのではないか。行っても邪魔なだけではないか。様々なことを考えてしまいます。
今必要なのは街の活気です。土地の形成が完成していないところの工事費は各自自体の税金などから捻出されます。
観光客が少なければ、街の活気もありませんし、街の人々のお金も苦しくなります。結果として需要や資金繰りの問題が生じ、復興計画が遅れてしまいます。
宮城県石巻市といえば、宮城県第二位の規模がある街であったこともあり、多くの死者行方不明者(震災死者の約20%)を出しました。そのような都会であれば復興も早々と進み、震災以前の生活をしているのかと思いました。たしかに街中の人たちは通常の生活を取り戻しているといってよいでしょう。そして「いしのまき元気いちば」という魚介類の販売や飲食が可能な施設も完成しています。
石巻市は地形上大きな波が来ることはありませんでしたが、川を逆流した大量の水によって街が水につかりました。高いところでは2~3mもの高さの水が街を覆いましたがそのスピードは比較的穏やかであったため、建物は倒壊を免れました。しかし逆に言えば、長時間海水に建物が浸かったということです。結果として腐食などによる後の取り壊しが相次ぎました。石巻市民としては、津波で一息に流れてくれた方が気持ちが楽であると話します。
(石巻げんき市場)
南三陸さんさん商店街:宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町201-5 (https://www.sansan-minamisanriku.com/)
石巻市まちづくり情報交流館 中央館:宮城県石巻市中央二丁目8-11 (https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10151000/9200/20150302212702.html)
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